ブログ「石原明の経営のヒント」

500人の会社が劇的に変わる瞬間

今回ご紹介するのは、「良い会社研究所」代表・中村仁(なかむらひとし)さんの著書で、最近イマイチ元気のない経営者にぜひとも読んで欲しい一冊です。

この本は、経営者の中でもファンの多い伊那食品工業株式会社・代表取締役会長の塚越寛氏も推薦しているくらいですから、やわらかな感じの装丁とは裏腹に、ものすごく濃いエッセンスが含まれていることを期待してください(*^^)v

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私が言うまでもありませんが、経営にはいろいろなやり方があります。短期間にどれだけ利益を上げられるかを追求していく経営もあれば、50年、100年と継続を目指す経営もあり、どんな経営をするかは、それぞれの会社の歴史や経営者の考え方によって選択できるものですが、本書にあるような『理念型の経営』は、ある意味経営の王道でありながら、これを完璧に実践できたら、安易に他社が追随できないところまで行けるようなメソッドなのです。

本書の内容は、著者が在任4年の間に身を持って実証した事例に裏打ちされているので、「経営理念で会社を変えたい」と思っている経営者の方が手にすると、最高の価値を発揮すると思いますよ!(^^)!

確かに「理念」で会社を変えることは可能なのです!もちろん、確固たる理念を確立し、それを現場にまで浸透させ、実践していくにはそれなりの時間もかかりますが、時間と労力をかけるだけの価値がある、ということです。

もちろん、今月来月の資金繰りに困っているような会社にはとてもマネできない方法ですが(ーー;)、大手企業の子会社であるとか、資金力に余裕のある会社であるなら、ぜひこのセオリーを実践してほしいと思います。経営的に安定している会社が取るべき戦略としては秀逸です。

また、組織運営において、こんなにハードなことが可能なのだ!という意味でも、とっても参考になると思います。経営者それぞれが「自分に合った組織」を構築できると、経営はこんな感じになるんだということを、ぜひ本書から体感してください。

今、日本の社会全体が、なんとなく殺伐としていますが、そんな中で「人の良心」を引き出して、最高の仕事をしてもらうには、結局のところ「理念」で引っ張り上げるしかないのです。この時期、ラッキーにも、この「理念型経営」にチャレンジできる状況にある経営者は、大急ぎでお読みください。景気が本格的に回復する前に、大きなアドバンテージを持てることになると思いますよ(^_-)-☆

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
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