ブログ「石原明の経営のヒント」

『今こそ、この国の力を見せるとき。』底力●ニッポンプロジェクト

最近、こんなデザインを目にすることはありませんか?


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じつはコレ、今月(2011年5月)の『高収益トップ3%倶楽部』の東京勉強会でご講演いただいた、株式会社インサイトコミュニケーションズ・代表取締役の紫垣樹郎さんが始めた復興支援プロジェクトなんです。

紫垣さんはもともと「コピーライター」として若い頃から才能を発揮され、広告業界の大きな賞も獲得されています。私はいつも彼のことを"広告界のイチロー"だと言っていて、今、最も一緒に仕事をしたい方の一人なのですが、紫垣さんがつむぎ出す「言葉」の力には、いつも圧倒されています(*^_^*)

同社のサイトにもあるように、彼は「本当に伝えたいことは何か。」「本当に伝えるべきことは何か。」「そして、どうしたら伝わるのか。」を四六時中、真摯に考え抜いているような人なんです。

ちなみに、「インサイト」とは、メッセージの発信者や受け手が明確に意識できていないかもしれない「潜在的な思い」のことで、それを探り当て、うまく言い当てていくこと、つまりクライアントに「そうそう!それが言いたかったんだよ!!」「あぁ、すっきりした。」というようなサービスを提供したくて「インサイトコニュニケーションズ」という社名を付けたそうです。

ここだけの話ですが、彼のコピーを見るなり、自分では言葉にできなかった自らの内に眠る熱い思いにあらためて触れ、その場で泣いてしまう社長さんもいるようです。紫垣さんがつむぎ出す「言葉」には、そんなパワーがあるのです。

そんな力を東日本大震災で危機に見舞われているこの国のために活かして欲しいと、周囲から乞われるようにして立ち上げたのが、この「底力●ニッポン」プロジェクトです。

私も、プロジェクトの趣旨に賛同し、さっそく知人の社長さんなどに呼びかけて、Tシャツや缶バッチなどを作ってみたのですが、この先いろいろな機会に配ったり、プレゼントにしたいと思っています(*^^)v というのも、このプロジェクトは、その「しくみ」がとても斬新なんです。

ふつうは、一流のクリエイターたちのデザインを提供するとなれば、様々な制約で縛られたり、ライセンス契約を交わしたり・・・みたいな展開になるものですが、なんと!このプロジェクトでは、賛同した誰もが公式サイトから"フリー"でデザインをダウンロードでき、twitter上にハッシュタグをつけて告知すれば何に使ってもよい、というしくみを作ったのです。

すでに、有名人がこのマークをつけたTシャツを着て、被災地で支援活動を行ったり、六本木のクラブでは「底力ビール冷えてます!」というポスターを作って壁に貼るなどの拡がりを見せていますし、私の顧問先でも賛同してくれる社長さんが続々と増えています。私が懇意にしているある社長さんは、社内に向けてこんな文章を発信しました。とても伝わる文章なので、ぜひ読んでみてください(*^_^*)

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今週一週間、◎◎君が被災地支援のため気仙沼で活動していました。
本当にごくろうさまでした。
現地の状況や活動内容は都度報告があったので知っていますね。

とはいえ『見ると聞くとは大違い』と言うように
本当のことは現地に行った◎◎君しか分からないかもしれません。

今後も出来る限りの支援を行っていこうと思います。


・・・と書いてみてどうも違和感を感じました。


出来る限りのことを云々、という表現には

『あまり苦労しないで出来ることを』

という本音や逃げが隠れているような気がします。

『出来る限り頑張りました』
『出来る限り努力しました』

・・・なんか言い訳っぽいですね。

そこで冒頭の表現は訂正します。

『今後も私たちは被災地への支援活動を継続的に行います』

最初の表現より、覚悟が必要な感じがしませんか。

社員の皆さん、ぜひ覚悟を決めて賛同して下さい。

と言うのも、実際に支援活動を行うには時間(人手)と
お金がかかるからです。
会社においては人手もお金(給料)ですから、
結局お金がかかるということですね。

震災直後に私は

『幸い無事だった我々は右往左往したり、妙な自粛はせず、
淡々と日常業務をこなし、結果として世の中の役に立ちましょう』

というような趣旨の話をしました。

これを一歩進めて、復興支援に使うお金の分を余分に稼ぐことにしましょう。
余分に稼げなければ結果としてその分がマイナスになります。

これは皆さんが個人で寄付する場合と同じです。
個人の場合はそれを取り戻そうとは考えませんよね。

でも会社の場合は取り戻せないと結果として、皆の決算賞与に響きます。

今以上に知恵を絞り、収益を増やし、支援を続けていきましょう。


さらに支援活動の一環として

『底力ニッポン』プロジェクトに参画します。

詳しくは添付資料を見てください。
この活動については具体案はこれから考えます。
皆さんからの提案も是非聞かせてください。
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いかがですか? もし感じるものがあったら、日本の未来のために一緒に力を合わせて、このプロジェクトを推進していきましょう(@^^)/~~~

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