「ディナー・リザベーションチケット」で東北の復興を支援しようというアイデア
2011.06.30 15:03 written by ishihara カテゴリ:とっておき情報|発想転換のツボ
震災以後、各方面で東北復興支援の動きが高まっていますが、仲良くさせていただいている編集者さんが、素敵な企画を手がけました。被災地で炊き出しをしている東北の人気レストランのシェフたちを資金的に援助しようと、『ディナー・リザベーションチケット』の販売を始めたのです。
その趣旨に賛同した優秀なクリエーターさんが、クオリティの高いチケットを製作してくれたようですが、このチケットを1人分1万円で販売し、炊き出しにかかる実費(食材費、燃料代など)を広く集めようという試みです。
岩手県奥州市前沢にある一軒家フレンチレストラン「ロレオール」、岩手県大船渡市の海の幸をふんだんに使ったイタリアンレストラン「ポルコ・ロッソ」(現在は休業中)、宮城県仙台市の独創的イタリアン「アルフィオーレ」、山形県鶴岡市の地産地消に取り組んできたイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の4店を対象に、お店が続く限り有効な予約チケットです。
4店とも、都内からわざわざ食べにいくお客さんもいるような名店ですから、おそらく既存顧客から資金援助を募れば、それなりの金額は簡単に集まると思います。しかし、わざわざこうしたチケットを作って販売する意図は、実際にそのお店を訪れて美味しいお食事をいただいたお客さんの喜びと、そのこと自体が励みになるシェフたちの「リアルな感情」が絡まって、そこに間違いなく"パワー"が生まれるからでしょう。
また、経営視点で見ると、「未来の仕事をお客さんに買ってもらう」という信用取引でもありますから、これまでの実績があってこそ出来るビジネスではありますが、資金集めのアイデアとしては、なかなかイケてますよね(*^^)v
この取り組みは「読売新聞」にも取り上げられたようですが、このチケットをご希望の方は、各店舗にご連絡いただくか、『Fullname project(フルネーム・プロジェクト)』あてにご連絡ください。同プロジェクトのページでは、こんなふうに紹介しています。
東北の友人・知人へのギフトとしてもいいと思いますし、もちろん遠方から足を運んでいただければ、それこそ復興支援になると思います。ぜひ、心ある方は協力してあげてください(@^^)/~~~