介護にいくらかかるのか?ーいざという時、知っておきたい介護保険の知恵
2011.07.21 12:23 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
おすすめ本のブログが続きますが、今回ご紹介するのは、私がお世話している長谷川嘉哉先生の2作目の著書です。長谷川先生は岐阜県土岐市において、「認知症専門医」としてご活躍中で、講演活動なども積極的になさっているほか、医療法人ブレイングループ理事長という経営者の顔も持った方なんです。ポッドキャストでは、『介護事業の知的創造コンサルティング』という番組を毎週水曜日に無料で配信されています。
医師にはめずらしくビジネスセンスもバツグンで、また「お金」にもむちゃくちゃ強く(笑)、かねてから「お金の本が書きたい」ともおっしゃっていたくらいです。今回は自ら手がける介護事業と一般にはわかりにくい保険や制度の話を上手くドッキングして、「医師が教える介護にまつわるお金の話」をとてもわかりやすく書き上げてくれました。
今では、他県の介護事業者から経営相談を持ちかけられるようなこともあるそうですが、そんなお忙しい長谷川先生が、なぜ本書を出版したかというと・・・じつは、この本の役目は「全国から講演の依頼を集めること!」なんです。先生の講演はとても評判がいいので、「毎年お願いしたい」といった感じでリピートオーダーされることも多いそうですから、この機会に「長谷川先生の認知度を飛躍的に広げよう作戦」を進めているところです(^_-)-☆
早くもその作戦が功を奏し、本書で触れた民間の「介護保険」の話に着目した保険会社からの講演依頼も入ってきているみたいです。本が売れない時代ではありますが、長谷川先生の場合は、ご自分の講演会やセミナーに、その土地で一番大きい(もしくはやる気のある)書店さんをお呼びして、その場で著書を売ってもらう、というしくみをつくっているのです。書店さんへの声かけも、ご自分でなさるみたいですよ。
中にはその場で数百冊売れる講演もあるみたいですから、お呼びした書店さんも喜び、その場で買えて便利だと参加者の方たちも喜び、出版社も喜び、本人も嬉しいというプラスのスパイラルが生まれていくわけですね(*^^)v こういうしくみを回しているおかげで、処女作もこの2作目も、いずれも増刷されているようです。
もちろん、本そのものの内容が良くなければ、このスパイラルは長く続かないわけですが、その点本書は、今後わが国が向かっていく高齢化社会において、「もし介護状態になってしまったら」という誰しもがかかえるリスクに対して"前もって知っておいたほうがいいコト"をとてもわかりやすく解説してくれているという点でも、価値ある一冊だと思います。まさに「知らなきゃ損!」という類の情報が満載なのです。
ちなみに、人生で一番怖いのは「死なないけど働けない状態」だそうです(>_<) たとえそうなっても、住宅ローンは待ってくれないわけですが、公的介護保険をはじめとする社会制度や、民間の保険への"生きた知識"を深めておくことで、そんな局面をも乗り越えられるのだと、この本は教えてくれています。ご自分はもちろん、大事なご両親やご家族のために、「人生のリスクヘッジ」として読んでおかれてはいかがでしょうか(@^^)/~~~