ブログ「石原明の経営のヒント」

パナソニックのマッサージソファ設置シュミレーションアプリ

パナソニックは、そのデザイン性と機能性から"ひと味違った"マッサージソファを開発したようですが、その販促戦略の一環として、スマートフォンでマッサージソファの設置がシミュレーションできるアプリの配布を始めました。

カタログなどに付いたマーカー(目印)をダウンロードし、スマートフォンのカメラ越しに実際に設置したい場所をのぞくと、まるでそのマッサージソファをそこに置いたかのような3DCG画像が表示されるのだそうです(@_@。


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これはAR(拡張現実)という技術を使ったアプリで、アップルの「iPhone」とグーグルの「アンドロイド」を搭載した端末向けに開発されたものですが、マーカーの角度を調整して設置の向きを細かく設定できるようになっているので、サイズの確認はもちろん、アプリ上でカバーの色をいろいろ変えて、部屋のインテリアとの相性を確認することも可能です。

マッサージチェアもそうですが、家具を買うときに一番悩むのが、「実際に自宅に置いたときにどうか」という点です。広々とした家具売り場では素敵に見えても、狭い自宅だとまた印象が違ってしまいますよね(ーー;) その消費者心理を「AR」という技術が補完するようになったのは、大変興味深い点です。

「AR」は、洋服や眼鏡などの試着、ヘアースタイルの選択など、様々な分野で使われ始めている技術ですが、スマートフォンの普及に伴い、もっといろいろな分野で重宝されるんじゃないかと思います。そういえば、スマートフォンの出荷台数がそろそろPCを上回る・・・なんて話もありますよね。

もちろん同社も、PC用の「設置シュミレーション」も用意していますが、自分の部屋にマッサージソファが設置されたイメージが写真のように見られるという点では、スマホアプリのほうが一歩先行ってる感じがしますよね(*^^)v

この事例から学ぶべきことは、お客さんに『実際にこの商品を自分が使うと、どんな生活が待っているのかをより具体的にイメージしてもらう』という部分です。パナソニックはそれをAR技術を使ったアプリで具現化しましたが、この視点さえ忘れなければ、まだまだ具現化する方法はあると思います。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~

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