ブログ「石原明の経営のヒント」

企業ブランディングの新戦略!? カップヌードルミュージアム

今月(2011年9月)17日、横浜・みなとみらいに「カップヌードルミュージアム」がオープンしたのをご存じでしょうか? 日清食品ホールディングスが、カップヌードル発売40周年を記念して建設したものです。

カップヌードルは食品業界で"戦後最大のヒット商品"であり、食文化そのものを変えてしまったようなスゴイ商品ですよね。今やアジアはもとより、海外でも広く知られるようになっていますから、日本の誇るべきブランドと呼んでもいい存在だと思いますが、「その認知度をよりアップするために採った、次なる戦略がミュージアムかぁ~!」と、興味深く見ています(*^^)v


s-cupnoodle.jpg


同ミュージアムのクリエイティブディレクションはあの佐藤可士和氏だそうですが、単なる見学施設ではなく「体験型」のテーマパークになっているんです。

世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」が誕生した研究小屋を再現したコーナーがあったり、自分自身が「麺」になってカップヌードルの製造工程を体験できる遊具施設「カップヌードルパーク」があったり、世界で一つだけのオリジナルカップヌードルをオーダーして食べられる「マイカップヌードルファクトリー」があったり・・・これらを決めた企画会議は、相当盛り上がったんじゃないかと思います。会議そのものを覗いてみたいですよね(笑)。

それはともかく、ミュージアムが企業ブランディングの新しいカタチになっていくような感じがします。ヒット商品が生まれるためにはいくつかの要素があるんですが、商品との接触頻度が高いこと、食べてみるなど実際にその商品を体感する機会があること、商品と一緒の写真や映像が思い出として印象深く残ること、そして何より人の感情が動くこと・・・ミュージアムにはその全てがありますよね!(^^)!

ミュージアムとビジネスは意外にも親和性が高く、この先「ミュージアムモデル」が続々誕生してくる予感がします。次はどんなミュージアムができるかしばし注目すると共に、もしあなたの会社がミュージアムをつくるとしたらどんなミュージアムがつくれるか・・・秋の夜長、あれこれ発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス