ブログ「石原明の経営のヒント」

スティーブ・ジョブズ氏が成し遂げたこと

米アップルの取締役会は、5日(2011年10月5日)、創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の死去を発表しました。04年にすい臓がんが発覚し、療養後一時は復帰したものの、今年1月からは再び入院生活に入り、8月にはCEOを辞任していましたが、まだ56歳だったそうです。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

かつて、『スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡』という本について、このブログに書いたことがあるのですが、私は「デザインというものをビジネスに持ち込んだ人物」として、彼に敬意を表しています(*^_^*)


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それまでスペックや機能が評価の基準だったIT業界に「デザイン」という基軸を持ち込んだジョブズ氏の功績は、計り知れないものがあると思っているのです。彼の復活劇を飾ったあの「iMac」にしても、「カワイイ!!」という理由で選んだ女性も多いはず。こんなふうにユーザーの感情を揺さぶる製品を生み出し続けた彼は、まさに天才と呼ぶにふさわしい人物でしょう。

ジョブズ氏自身が「舐めたくなる」と賞した画面上のアイコンなどは、まさにデフォルメの世界ですが、じつはこれって日本人が最も得意とする分野のはずなんです。今や「カワイイ」が世界の共通語になっていることからもわかりますが、ジョブズ氏のような経営者が日本から誕生しても何らおかしくないと思うのです。

日本人にとっては、「オシャレ」とか「カワイイ」とかいう感覚があまりに当たり前になりすぎているために、逆にここに特化した経営者が出て来ないのかななどと思ったりもしますが、ぜひ日本からも「デザインで圧倒的に勝つ」ような経営者が出てきてほしいと願っています。

たった一人の「天才」で、世の中は変わるのです! とりわけ、マーケットが縮小に向かう時代には、飛び抜けた個人の能力が強い影響力を持つことになります。『宇宙に衝撃を与えたい』と思っていたジョブズ氏のように、ダイナミックな経営をしていきたいものですね(@^^)/~~~

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