部下を育てる「ものの言い方」ー人を変える組織を変えるリーダー必須の条件ー
2011.10.17 23:01 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
今回ご紹介するのは、当社が提供する評価制度『LADDERS(ラダーズ)』の開発責任者であり、当社顧問の井上健一郎氏の処女作です(*^^)v
出版大手の集英社が、ビジネス書に注力していこうという戦略の中で、井上さんにお声がかかったようですが、電子書籍版も同時に発売されているので、どちらかチョイスしてぜひ読んでみてください。
井上さんは「コーチング」なども勉強している方なので、そのベースがあればこそ、とってもおもしろい一冊に仕上がっていますし、実際に評価制度のお世話をしていくうちに、井上さんの心の中に芽生えた「人の問題で悩む現場の上司の助けになりたい」という純粋な気持ちが本の根底に流れているので、いい意味でとっても"生っぽい"本になっています。
じつは井上さん本人も、かつてソニー・ミュージックエンタテインメントでサラリーマンをしていた時代に、忘れられない上司のひと言があったそうです。その頃、職場では「報・連・相」を徹底すべく部下指導が行われていたそうですが、忙しさにかまけて上司への報告や相談を怠っていた井上さんに、かつての上司は「なんで聞かせてくれないんだよ。君の話を聞くのが私の仕事なんだよ」というひと言を向けたのだそうです(@_@。
もし上司から「報告を忘れちゃダメじゃないか!」と怒られたとしたら、井上さんの心は少しも動かなかったんじゃないかと思いますが、先のひと言でその後の井上さんの態度は、すっかり変わってしまったみたいです。感情が動き、心が開いたことで、瞬時に行動パターンが変わってしまったわけですね。
そう考えると「上司のひと言」は、社内の"キラーコンテンツ"と言えるんじゃないでしょうか(*^_^*)
とりわけ今の時代には、何か注意をすると「「何がいけないんですか?」と切り替えしてくる若手社員が多いと聞きます。ということは、上司もそこから発想して言葉をかけないと、言いたいことが全く通じないということになってしまいます(ーー;) 「ものの言い方」が、ますます大事になってきているんですね。
部下の心が開く「入り口」を見つけないとダメなんです。本書には部下の能力を最大限に引き出す「言い方」の実例が「123」も載っているので、その中からひとつの言葉を見つけられたとしたら、1200円の価値は十分あるんじゃないでしょうか? ぜひ、ご自身の目でお確かめくださ~い(@^^)/~~~