ブログ「石原明の経営のヒント」

「ヒートテック」が郵送できるI? ユニクロの『あたたかめーる』

この冬、ユニクロがちょっとおもしろいサービスを始めたのをご存じでしょうか? その名も『あたたかめーる』。ユニクロ冬の定番アイテム「ヒートテック」に、メッセージが記入できる送付専用シールと切手を貼ってポストに入れるとそのまま送れるという、郵便局とユニクロのコラボレーションにより生まれた郵便商品なんです。

主要郵便局20局と全国のユニクロにて今年(2011年)10月20日より開始したのですが、衣料品の販売は、郵便局でも初めての試みだそうです。


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3月11日の東日本大震災直後から、ユニクロに対して寄せられた「ヒートテックを被災地へ送って欲しい」という顧客からの声は、3日間で200件にのぼったそうです。

このことから同社は、ヒートテックが持つ、『人々をあたためる力』を改めて実感し、ヒートテックを仲立ちとして、このようなあたたかい人々の気持ちも一緒にお届けすることができないかと考え始めたことが、この『あたたかめーる』が生まれるきっかけになったと説明しています。

とりわけ今年は、消費者の間に節電意識が色濃く広がっていることから、いろいろな「あたためグッズ」が好調に推移しているようですが、ユニクロの商品って、正直あまりギフトに向いているとは言えませんよね(ーー;) 

若者の間では「ユニバレ」なんて言葉もあるそうですが、ユニクロを着ているのがバレると、ちょっとイケてない・・・というような意味みたいです。しかし「インナー」であれば話は別です。ユニクロ製品の機能性は評価が高いですから、人にプレゼントしても、喜ばれること間違いなしです。

ヒートテックは、「送りやすさ」を提案したことで、立派なギフト商品に生まれ変わったわけですね。『あたたかめーる』は専用シールを使いましたが、どんな商品でも、送りやすいようにパッケージを変えてあげれば、立派なギフト商品になるということです(*^^)v この発想、多いに参考になりそうですよね。

自分のために買う点数は限られていても、「ギフト」となれば、その数倍売れるということです。自社商品をギフト商品に変えるには何が必要か、そして誰と組むべきか・・・この事例を参考に、あれこれ楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

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