ブログ「石原明の経営のヒント」

「人事部の茶髪チェッカー」がスマッシュヒット!?

先日、ちょっとおもしろい商品を紹介されました。その名も「人事部の茶髪チェッカー」。以前このブログでも紹介した『小さな会社のブランド戦略』の村尾隆介さんが企画にかかわったようですが、うちの会社でも人事評価制度のオファーに使おうかと思っているところです(*^_^*)


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女性の方は、こうした毛束をどこかで見た記憶がありませんか?・・・そう、美容院で髪を染めるときのカラーサンプルです。その用途で使う限りにおいては、マックスでも美容院の数しか売れませんが、全く違う用途を想定することで、マーケットが一気に広がるという絶好の事例だと思います。

今どき、髪を染めていない人を探すほうが難しいくらいですから、人事部の方たちは結構苦労されていると思います。「茶髪禁止」と言っても、色にはかなりの幅があるので、どこまで許すかは微妙な問題ですよね。その人から受ける印象というものは、肌や目の色ともかかわる主観的な問題なので、「あの人はいいのに私はダメなの?」などと、とかく揉め事の原因にもなりやすいでしょう。

そこで「茶髪チェッカー」なのです。「うちの会社では、ここまでが許容範囲です」という明確な基準を示せるので、判断が楽になるはずです。また、アクセサリーのように首からかけられるように作ったところもポイントです。人事部の人が常に首から提げていて、すれ違いざまに「はい、チェックしまーす!」とばかり、サンプルと髪の毛を比べている様を想像するだけで、ちょっと笑ってしまいますよね。


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飲食店などのアルバイトの採用面接でも、髪の色をチェックするというシビアな行為が、この「茶髪チェッカー」を取り出すことで、いきなりその場が和むんじゃないでしょうか? こんなふうに「ちょっとおもしろがらせる」という視点を商品に付加することが、ヒットへの近道なのです(*^^)v

大量生産・大量消費の時代と違い、機能や性能だけでは、もうモノは売れていきません。しかし、視点をズラして切り口を変えれば、これまでB to Bにしか流通していなかった商品を、B to Cに広げていくことも可能なのです。

現にこの「茶髪チェッカー」も、情報感度の高い人たちが、話題づくりやちょっとユニークなアクセサリーとして買い求めているみたいですよ!(^^)! それはともかく、「人事部の~」を「職員室の~」に変えれば、学校関係にもイケそうですよね(笑)。まだまだ可能性を感じる商品です。

暮れも押し迫り、目の前にはやることが山積みになっているかもしれませんが、いつなんどきも発想だけは自由にしておきたいものです。この事例を参考に、自社商品に全く違う用途はないか、狙うべきマーケットは他にないかなどと、楽しみながら考えてみてくださ~い(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
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