マグロが5649万円!? 2012年築地の初競りは「すしざんまい」が落札
2012.01.06 09:08 written by ishihara カテゴリ:トレンドウォッチ|発想転換のツボ
いよいよ2012年も本格始動といった感じですね(*^_^*) あらためまして、新年あけましておめでとうございます! 今年もみなさんの良い刺激となるような情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年最初のブログには、昨日(2012年1月5日)の築地の初競りの話題を取り上げたいと思います。さすがの私も、その金額にはちょっとビックリしてしまいましたが、なんと!マグロ一本に付いた値段が「5649万円」(@_@;)
落札したのは、すしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村で、青森県大間産のマグロを、過去最高値で競り落としたのです。ここ数年、マグロの入荷量が減少していることに加え、初競りは半ば「ショー」と化していて、08年には607万円だったものが、一昨年は1628万円、昨年は3249万円と倍々ゲームのような高値で推移しています。
しかもここ3年ほど、初競りのマグロは香港などの海外企業に競り落とされていたこともあり、同社の木村社長は「海外に持っていかれるより、国内で良いまぐろを食べてほしい。東日本大震災や経済低迷があるが、日本みんなでがんばろうと景気づけをしたい」と話していましたが、「今年こそはどうしても!」という気持ちから思い余ってつけた値段かもしれません(ーー;)
まともに計算すると、このマグロを使ったにぎりは、一貫15,000円にもなってしまうようですが、それを「すしざんまい」は148円~418円という「いつもどおり」の価格で提供するという心意気です。早速午後から、築地本店の軒先では「解体ショー」が行われ、店には大勢のお客さんが並んだみたいですよ。
同社のホームページにもアクセスが集中し、一時開けない状態になっていたようですが、この「5649万円」を宣伝広告費と考えれば、ある意味安いモノですよね。現に、ワイドショーを始めとした多くのメディアから取材が殺到し、「すしざんまい」の名前は一気に全国区となり、日本に初競りのマグロを奪回した社長は、ちょっとしたヒーローになっています(*^^)v
それはともかく、世の中が不景気になればなるほど、お金は「パワー」になるという事実を、この事例から感じ取ってください。お金の活きた使い方を知っている経営者は、厳しい時代ほどみごとな成果を上げていくものです。
今年も、日本を取り巻く経済環境は決して楽観視できませんが、経営者の発想が「経費節減」にばかり向かっているようでは、会社の未来はありません。みなさんにはぜひ、ココぞという時に「活きたお金」を使える経営者になってほしいところです。今年も一緒に、楽しくがんばっていきましょう(@^^)/~~~