ブログ「石原明の経営のヒント」

『佐川男子』はメディアを巻き込んだ新しい社員教育!?

最近、うちの女性スタッフの間で、この本がちょっとした話題になっています。その名も『佐川男子』。中を開いてこれまたビックリ(@_@。だったのですが、全国約3万人のドライバーの中から公募で選ばれた51人の若手イケメンドライバーが紹介されていて、まるで写真集といったつくりになっているんです(*^_^*)

そのキャッチフレーズにこれまた笑ってしまったのですが、この本では佐川男子を「おうちに来てくれる身近な王子様」と定義し、彼らをとりまくディープな佐川急便の世界やその私生活までをも上手にレポートしていて、かなり読み応えのある一冊に仕上がっています。


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先月(2012年9月)は出版記念イベントとして、都内書店で「佐川急便セールスドライバー握手会&撮影会」が行われたりしたそうですが、彼らがアイドル化されることで、世の女性たちの視線は、間違いなく変わったようです。

聞くところによると、街中で佐川の制服を見かけると「あっ!」と目で追いかけてしまったり、家や会社に来るドライバーさんがちょっとイケメンだと、妙にテレてしまったりするようですが(笑)、何をかくそう一番変わったのは、彼らの仕事に対するモチベーションじゃないかと思います。

「自分は見られているんだ」という意識が芽生えると、立居振舞や言葉遣いに至るまで、自然と気を配るようになりますよね。"カッコイイ自分"として行動することで、仕事の質もグレードアップするんじゃないかと思います。

じつは、会社が大きくなってある一定の人数を超えたら、メディアを上手に巻き込んで、「外部の視線」を意識させることが、何より効果的な社員教育になるのです(*^^)v 

いくら有名講師を招いて社員研修を重ねても、人が変わるには、それ相当の時間を要します。ところが、こうしたメディアを巻き込んだ方法だと、一瞬にして社員全員の意識が変わりますから、トータルコストの面から言っても、バツグンな方法だと思いませんか?

それにしても、メディアでは少し前まで「草食系男子」が持てはやされ、やれ「弁当男子」だ、「編み物男子」だ、「スイーツ男子」だなどと言われていましたが、今では『佐川萌え』なる言葉まで生まれ、そのたくましさがフィーチャーされるようになったのですから、今後は心身を鍛え始める男子が急増するんじゃないでしょうか。

昨年の大震災の影響なども多分にあるような気がしますが、まるで時代の新しいページがめくられたかのようです。社会全体に対してこういう見方をできるようになると、時代の波に乗れるビジネスがつくれるようになります。そういう意味からも、この事例から学べることは多そうです(@^^)/~~~

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