「分ける」と生まれるマーケット!? 「小分けにする」という発想
2013.03.14 10:03 written by ishihara カテゴリ:おもしろ企業・商品|発想転換のツボ
昨日は「福岡ソメイヨシノが開花した!」なんてニュースが飛び込んできましたが、いつのまにか「お花見」の予定を気にする季節になりました(*^_^*) そんな中、ちょっとおもしろい商品を見つけてしまったんですが・・・。
これ↓ いったい何だと思います?
じつはこれ、小分けにされた「ワイン」なんです(*^^)v その名も『スタックドワイン』。近年ワイン市場が伸びている米国で「もっと簡単にワインを楽しめる方法はないか」と、とある瓶入り飲料のメーカーに勤める方が考案されたものだとか。
通常のワインは1本750ml入りですが、少人数で1本開けると余ってしまいますし、屋外に持っていくにも、ちょっと面倒です。その点、この『スタックドワイン』は、750mlをちょうど4杯に分けた(185ml)の特殊プラスチック容器に入っており、名前のとおり積み重なって販売されています。これだったら、"お外"に持って行ってそのまま飲めるというわけです。「なるほどねぇ~」というアイデアですよね。
もちろん、「ワインはやっぱりグラスで飲まなきゃ」とか「ゴミの問題はどうなるんだ」なんて声もあるでしょうが、ワインの垣根を下げ、市場を広げる意味では「分ける」という発想はかなりいいと思います。
というのもその昔、日本のお菓子業界で起こった現象を思い出していただければわかるのですが、一旦封を開けるとシケってしまう煎餅やあられなどを「小分け」にして売り出したとたん・・・いきなり売上げが伸びたのです!(@_@。 今やこれが常識となり、ありとあらゆる食品が「小分け」にされてますよね。
『分ける』には、マーケットを創り出すパワーがあります。春の陽射しのように思考を柔らかくしつつ、あなたのまわりにも「分けると売れる」商品はないか・・・この1週間考え抜いてみてください。こうした集中思考が、あなたの"経営脳"を鍛える絶好のトレーニングとなるはずです(@^^)/~~~