ガンダムが台湾で大ブレイク!? 日本の"強み"を輸出する
2013.08.28 12:48 written by ishihara カテゴリ:おもしろ企業・商品|トレンドウォッチ
そろそろ暑かった夏も終わりを迎えそうですが、今年の夏は例年になく、海外から日本を訪れる観光客が多かったようです。日本政府観光局の発表によると、2013年7月に日本を訪れた外国人旅行者数(推計)は100万3100人となり、初めて月間100万人を超えたのだとか! 前年同月に比べて18.4%増だそうです(@_@。
そんな外国人観光客たちは、いったいどこを訪れているのでしょうか? 最近は「古き良き日本」より、「日本の今」を体感したいというニーズが高まっているのも、大きな特徴かもしれません。秋葉原の「AKB48劇場」には外国人枠があると聞きますし、お台場の「ガンダムフロント東京」を訪れた人もかなり多かったようですね。
「ガンダム」については、私もかねてから、このブログでも度々取り上げてきました。2009年には『お台場に等身大ガンダム出現!』や『大きさが経営に与えるもの』という記事を書きましたが、そんなガンダムが今、台湾で大ブレイクしていると聞き、ちょっとうれしくなってしまいました(*^_^*)
ロボット産業への理解を深める目的で、今年2月にオープンした台北のロボット展示館「台北機器人館」には、入り口付近に全高3メートルのガンダム立像が飾られていたり、各年代のガンダムフィギュア30体が展示されており、ファンの熱い注目を集めています。
また、昨年の5月26日に、台湾の剣湖山プリンスホテルにて開催された「2012台湾コスプレ大会」で、見事優勝を勝ち取った機動戦士ガンダム」のコスプレ・ペアには、日本のネットユーザーからも「クオリティ高い!」と賛辞が相次ぎ、『台湾の"美人すぎる"ガンダム』と、話題騒然でした。
近年、海外進出を考える経営者の方から相談を受けることも多いのですが、「メイド・イン・ジャパン」の強みを誤解されている社長さんが多いのが少し気になります。たまたまメールマガジンの「Q&Aコーナー」でも2週に渡ってお答えしたのですが、 私の考える「メイド・イン・ジャパン」の 魅力や実力は、モノゴトを"融合させる力"と"デザイン力"にあると分析しているんです。
その"デザインする力"の中でも、特に凄い能力だと思っているのが、"デフォルメする力"ではないでしょうか? デフォルメとは"対象の特徴を誇張、強調して簡略化省略化した表現方法"ですが、この能力はおそらく世界でもダントツに突出した能力だと思っていて、ガンダムはともかく、日本のアニメやキャラクターがここまで世界に受け入れられているのは、日本人のこの能力の高さゆえ、ではないでしょうか。
もちろん、日本の製造業の技術力の高さには敬意を表していますが、日本人の感性やセンスが欧米人に劣る・・・なんてことはまったくないわけで、これからはむしろ、日本的な感性に憧れる外国人を増やしていくために、もっと我々ができることを考えていくべきだと思います。ガンダムの話からはちょっと逸れてしまったかもしれませんが(笑)、ぜひそんな視点で、経営の発想を拡げてみてください(@^^)/~~~