ブログ「石原明の経営のヒント」

あなたは最初の100日間に何をすべきか ~成功するリーダー、マネジャーの鉄則~

2014年最初のおすすめ本には、現代版「リーダーの必読書」を選んでみました。この本は、私が尊敬するある経営者の方に紹介してもらったのですが、景気が上向くに連れ、今「スカウト系」の採用が増えているのをご存じでしょうか?

世の中に「組織運営」をできる人はとても少ないので、マネジャークラスで成果を上げた人を引き抜こうと狙っている企業が圧倒的に増えているわけなんですが・・・もしあなたが、まったく新しい会社に重役として入社したら、最初の100日間にどんな行動を取るでしょうか?


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本書はそんなふうに"自分ごと"として読んでもらうととっても楽しいと思うのですが、じつは、仕事のデキる人ほどやってしまいがちなことがあって・・・それは「ワーワー興奮しながら、いきなり組織に手を付ける」ってことなんです(ー_ー)!!

「この会社を何とかしよう」と思って、やる気マンマンで入社するわけですから、その気持ちもわからないでもありませんが、組織も現場もすべて『因果関係』で成り立っているものです。

つまり、ひとつを直すと、その影響が必ずどこかに出てくるわけでして・・・組織も現場も決して"思い付き"で直していけるようなものではなく、ひとつを直すと必ずどこかがひずみ、数ヵ月後には空中分解・・・なんていう恐ろしいことにもなりかねません(ToT)/~~~

対して、優秀なマネジャーは、その会社の"すべて"が見えるまで「何もしない!」。 「あの人毎日何やってるのかな?」と、部下に不審がられるくらい何もしないのです(笑)。

もちろん、その会社によって"事情"が違うので、この本に書いてあることがすべて正解とはいきませんが、事実を「客観視」することを覚えるためには、とても良い本だと思います(*^^)v

本の読み方にもいろいろありますが、ふだんあまり本を読まない経営者の方に、私がおすすめしているはの、自分が「この人は!」と思う人に紹介してもらうという方法です。できれば、最低1000冊以上読んでいる、いわゆる読書家に聞いてほしいと思いますが、それが良書に出会う早道なのです。

この本はそうした意味からも「会社のトリセツ(取扱説明書)」として最適な一冊だと思いますので、この春から昇進や異動、はたまた転職が決まっている人はとくに、じっくりと読んでみてください(@^^)/~~~

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