仕事に効く教養としての「世界史」
2014.04.16 10:03 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEOの出口 治明氏のご著書は、このブログや勉強会でも何度かご紹介していますが、とうとう歴史の本を出されました(*^^)vやはり一流の方は、どんな世界でも自由がきき、楽しく「わが道」を進んでいかれるようです(笑)。
今回の本のタイトルを拝見して、私は思わず「いよいよだな...」とつぶやいてしまったのですが、出口氏と初めてお会いした日の光景が鮮明に脳裏をよぎりました。氏との出会いはポッドキャストの特別対談がきっかけだったのですが、<<三人称>>の話をしながらも、いつのまにか「歴史談議」になってしまったのをよく覚えています(*^_^*)
そのお話があまりにおもしろかったので、せっかくなら私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』でもお話しいただきたいとお願いし、「歴史を縦軸、世界を横軸に、経営の根幹を決めているものは何か!」という内容での講演が実現したわけです。
みなさんの中には、学生時代に歴史が好きだった方も苦手だった方もいると思いますが、受験やテストのために勉強する歴史と、仕事や人生に活かそうという視点で学ぶ歴史には、大きな隔たりがあります。本書はあくまで出口氏独自の解釈で書かれた本ではありますが、「史実を現代に活かすとはこういうことか」と、その視点と人称の高さに触れるためには、最高の一冊だと思います!
出口氏が歴史上の人物で一番好きなのは、あの「クビライ(フビライ・ハーン)」だそうですが、クビライが強いのは「多様性を受け入れたから」なんです。彼は征服した都市の言語を変えようとはしませんでした。なぜなら「効率が悪いから」です。
そんな視点で出口氏のビジネススタイルを拝見していると、保険業界の巨人たちを次々と飲み込み、業界を征服する日も近いんじゃないか・・・そんな気さえしてきます。出口氏の甲冑姿が目に浮かぶようです(笑)。
それはともかく、海外の方とビジネスする場面においては、相手の国の歴史や文化、また宗教的な背景などを知っておかない限り、うまくいくはずがありません。この本は、グローバルな交渉事なども増えてくるであろう今後のビジネスパーソンにとっての「必読書」だと思いますので、ぜひ手元に置いてじっくり読んでみてください(@^^)/~~~