第五の権力 Googleには見えている未来
2014.05.14 13:25 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
今回おすすめするのは、かのGoogle社の会長であるエリック・シュミット氏のはじめてのご著書です。じつは、私は最近あまり本を読まなくなってしまったのですが、この本は読んでおいたほうがいい気がして、久しぶりに真剣に読みました(*^_^*)
読んでみたら内容は意外と難しく、ときに頭が痛くなるような感覚を覚えましたが(笑)、本書の内容がそのままビジネスの役に立つというより、自分がもしGoogleの会長だったら・・・というふうに、<<人称>>を上げて読む訓練をするために最適な一冊だと思います。
市民を動かすのは、もはや政治ではない!? あなたがもし、一生かかっても使い切れないほどの富と、自分が望んだら会えない人はいないくらいの名声を手にしたら、いったい何をするでしょうか? 時代を牽引していく経営者を目指すなら、ぜひこの本を読みながら、そんなふうに発想を拡げてみてください(*^^)v
たしかにインターネットは、ビジネスの世界を超え、政治や社会に対して絶大な影響力を持つまでに成長しました。しかし、すべての物事には、光もあれば影もある・・・ネットの恩恵は大きいですが、その分私たちは大きな代償も払わないといけないことを認識しておかねばなりません。
たとえば、世界のトップたちは、本当に大事な場面では、「携帯のバッテリーを外す」のが常識だそうです。万が一、自分のいる位置が特定されては困りますから(ー_ー)!!
そんな話を聞いて、私なら部下に自分の携帯を持たせて他の場所に行ってもらうかなぁ・・・などと発想を拡げてしまったのですが(笑)、ネットを活用する裏側には、プライバシーの侵害をはじめとする多くのリスクが潜んでいるわけです。
そんな光と影を持つ「情報技術」の発展を早くからリードしてきたエリック・シュミット氏と一緒に本書を書き上げたジャレット・コーエン氏はまだ30歳前半。24歳で史上最年少の米国国務省の政策企画に採用された切れ者ですが、そんなお二人の持つ論理的思考・・・未来の世界を論理的に構築し、地球全体を俯瞰している視点に触れるだけでも、本書を読む価値があると思います。ぜひ手に取ってみてください(@^^)/~~~