ブログ「石原明の経営のヒント」

話題の新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』

2015年9月4日、構想と執筆に2年あまりの歳月をかけた渾身の一冊が世に出ました。私にとっては久しぶりの新刊『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』(ダイヤモンド社)ですが、出版前からアマゾンに900冊以上の予約注文が入ったらしく、各ネット書店でもしばらくの間品切れ状態が続くという"異例"の船出となりました(#^^#)


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また、コンプライアンスに厳しいダイヤモンド社が「絶対に儲かる」というタイトルを付けてくれたこと自体"異例"だと思うのですが、出版までに2年もかかってしまった理由は、原稿を書いた後、顧問先や周りの経営者の方に読んでもらい、感想を聞くことはもちろん、読んだ方が実際に"値上げに向けて行動を起こすか?"そして"成果を出してもらえるのか?!"を丁寧に確認していたからなんです。

正直なところ、経営者なら誰もが「値上げ」にトライしたいと思っているはずなんですが、値上げに対する正しい理解"と自社でもできるという"実行可能な具体的事例"がないと、実際に行動に移すことは難しく、また実行に移しても成果が出ることはまずありません。

だからこそ、本書はそのレベルまで内容をチューニングするのに、大きくは3回、内容そのものを見直しました(ここまで注意深く原稿を書いたのは、初めてかもしれません)。原稿を読んだ経営者からは、あまりに内容が凄すぎるので「マジで出版を取り止めて欲しい!という声も多数あったほどです(笑)。

デフレ経済が長く続いたせいか、日本では「1円でも安くて良いものを提供するのが良い会社」とばかり、真摯な努力を重ねるマジメな企業が後を絶ちません。とくにBtoBでは、お客様は神様とばかり、泣く泣く"値下げ"している会社も多いと思うのですが、その行為が、結局は会社の寿命を縮めているのだということにお気づきでしょうか?

先日も、ポッドキャスト『経営のヒント+(プラス)』で、「同じ製品で価格を上げるためには、どうすれば良いでしょうか?」といった質問にお答えしたのですが、私に言わせれば、「モノの値段をどう決めるべきか」をわかっていない経営者があまりにも多すぎます!!

私がこの本で教えたかったは【マーケットの定義】であり、原価から算出したり、競合他社との比較で決まる値段とは別次元にある【その商品やサービスの値段は、使う側が感じる価値で決まる】という概念を、ぜひ十二分に理解してほしいところです(*^^)v

日本人はあまりにも「定価」の社会に慣れ切っていますが、本来ビジネスというものは、同じ商品をA社とB社に違う値段で売っても、まったく構わない世界なんです。たとえばこの商品やサービスを使うことでB社の利益が2倍になるなら、A社より高い値段でも納得してもらえるのではないでしょうか。

このあたりは、ダイヤモンド社の【書籍オンライン】でも詳しく解説していますので、こちらもチェックしてください↓

第1回:値上げが正しい企業努力です!

第2回:儲けたいなら、値下げはダメ

第3回:儲けたいなら、顧客を選ぼう

第4回:儲けたいなら、価値を伝えなさい

第5回:儲けたいなら、競争のいらない経営へ

第6回:「値下げ」と「値上げ」、本当に儲かるのはどっち?

第7回:「BtoB」と「BtoC」、値上げしやすいのはどっち?


また、来たる10月29日(木)13時30分から、東京目白 椿山荘ホテル東京 アンフィシアターにて、出版社主催の【著者セミナー】がありますので、私に直接質問できる貴重な機会としても、ぜひご活用ください(@^^)/~~~

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