ブログ「石原明の経営のヒント」

コンビニ各社が進化系店舗に変貌!?

春爛漫♪ 都内の桜も満開ですが、このところ、コンビニ各社に"進化系店舗"がお目見えしているのをご存じでしょうか?

↓こちらは、フィットネスジムを併設した「ファミリーマート」です。

Famima.jpg

先月(2018年2月)、東京都大田区長原に新業態「Fit&GO」の第一号店がオープンしましたが、月会費は8,532円(税込)で、24時間好きな時間に利用可能!

会員は専用のIC式バンド入室でき、スマホアプリを介して、マシンの使い方動画や効率的なトレーニング方法などのレクチャーを受けられます。また、1階のコンビニには通常販売していないジム用ウエア、プロテイン、高級シャンプーなどを揃えているようです。

一方、「ローソン」が展開するのは、民泊やカーシェアリングなどの鍵の受け渡しをスムーズに行う「キーカフェ」というサービスです。

LOWSON.jpg

↑こちらは、導入1号店の「ローソンGINZA SIX店」の様子ですが、店内の壁面に設置された「Keycafe Smartbox」は、IoTを活用した19個の保管庫とタッチパネルを備え、スマホを利用してカギを受け取ることができるんです。

また、Airbnbなどと連携し、コンビニをシェアリング・サービスのためのハブとして利用するカタチを目指しており、東名阪などの観光立地を中心に、2019年3月末までに100店舗で鍵の受け渡しサービスを展開する予定だとか。

最後にご紹介するのは、「セブン-イレブン」が展開する「自転車シェアリング」サービスです。

711.jpg

同社は2018年度末までに首都圏や地方都市の1000店舗に「シェア自転車」5000台を設置予定だそうですが、料金は地域や時間などで異なり、60円/15分がメインです。

ソフトバンクとその子会社が昨年11月に提供を始めたシェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING」と連携し、スマホなどで拠点の検索や利用予約、決済までを簡単にでき、登録されたすべての拠点で返却が可能。登録した交通系ICカードをかざすだけで、予約せずに自転車を利用できます。


今回は3つの事例を見ていただきましたが、長年コンビニが得意としてきた「便利な買い物市場」に、eコマースやドラッグストアなどの異業種が続々と参入した結果、枠を超えた集客争いが激化している背景から、店の進化や異業種参入などの新たなサービスが不可欠になったわけですね。

地域密着型のシェアビジネスと店舗数が多いコンビニエンスストアとの連携が進めば、利便性が高まり、相乗効果で集客アップも見込めます。

今は人手不足の時代ですが、今回ご紹介した「異業種連携」は新たに多くの人を採用する必要もないので、参入しやすいという利点もあります。今後はどんな異業種とコラボしていくのか・・・しばし目が離せませんね(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス