経営者会報ブログ オフ会 特別講演
主催:株式会社日本実業出版社
日時:2008年06月27日
会場:東京都千代田区 ビジョンセンター秋葉原
『今、企業経営者に必要な能力とは?』

『経営者会報』は、日本実業出版社が刊行する中小企業のオーナー経営者向けの経営誌です。
毎回、経営の実務に活かせる情報やたくさんの実践事例など、中小企業経営者のみなさんに是非おすすめしたい雑誌です。
この『経営者会報』は、読者参加型、というのが特徴のひとつで、「経営者会報ブログ」という、経営者の皆さんがブログを通して情報を発信したり、共有したりするコミュニティの運営もなさっているんです。
私も「アドバイザリ・ボード」で石原明の「知的経営の切り口」という連載を持たせていただいてます(*^_^*)

今回はこの経営者ブログのオフ会で特別講演を、ということでお話をいただいて講演してきました。
このイベントには、オーナー経営者のみなさん以外に、商学部などで学ぶ学生のみなさんも参加されたんですが、そのおかげもあってか、フレッシュで楽しい雰囲気の中、かなりの盛り上がりをみせ、大成功のイベントになりました(*^^)v
以下に、日本実業出版社 企画戦略室の大西様の主催者コメントをご紹介します。
主催者のコメント
冒頭からエキサイティングな展開になりました
そんな石原先生をお招きした「経営者会報ブログオフ会」特別講演のテーマは、『今、企業経営者に必要な能力とは?』。冒頭からエキサイティングな展開になりました。なぜなら、
「今の経営者は、ほとんどビジネスを構築していない!」
と、あたかも聴衆を挑発するかのようなお話から講演が始まったからです。経営者会報ブログの会員であるオーナー企業の経営者は、目を白黒させながら、壇上を見入っています。
そこから石原先生は、経営者の最大の仕事は「ビジネスモデルを創造すること」と定義され、"世の中は自分のためにお金を出して実験してくれている"のだから、優秀な会社のビジネスモデルを徹底的に分析して、「パターン認識してしまおう」と説かれました。
いきなりドカーンと落とされたときは、どうなることかと心配しましたが、あえて正解は示さずともそこに至るまでの道筋を紹介してくださり、会場には興奮とともに安堵の空気が流れました。
全体として、メリハリが利いた構成は、さすがの一言でした。
「何度でもお話を聴いてみたい」 ― そうした思いを新たにしました
後半部分で「スピード感覚」の必要性に言及され、
「今のビジネスのどこか一点、ライバルがマネできないくらいのスピードでやれば必ず勝てる!というポイントがあるはず。その"スピードを上げる一点"を探し出そう」
と語られたところは、最大のハイライトでした。聴衆のほぼ全員がメモを取りながら、自分の会社に置き換えて考えをめぐらせていました。
当初30分でお願いしていた講演時間は余りにも無理筋で、多少時間が延びましたが、それでもまだ足りなかったと思います。
石原さんのすごいところは、"噛めば噛むほど味が出る"ことです。この方は、いったいどこまで奥が深いのでしょうか。もう一度でも、二度でも、いや何度でもお話を聴いてみたい、そうした思いを新たにした特別講演会でした。
石原先生、本当にありがとうございました。
株式会社日本実業出版社
企画戦略室 大西啓之
参加者の声
- 素晴しい!2時間聞きたかった!次回の講演のご案内をいただければ、社員も含めて聞きに行きたいです!(アパレルメーカー・代表取締役社長)
- 「どこかの工程を徹底的に○○くする」戦略は特に参考になりました。石原先生のWebサイトで勉強させていただきます。(某社団法人・専務理事)
- 評価制度は、社長が現場を離れても社員を公平に扱い、やる気を維持できる仕組みになる、など、ほかにも色々な気付きがあった。(部品メーカー・代表取締役社長)
- 新規ビジネス立ち上げまでの流れが非常に参考になったので、すぐに実践しようと思います。(広告代理店)
- 経営者ではありませんが、上司の立場に立って物事を考えることができ、たいへん刺激になりました。日々の仕事に活かせそうです(自分でも起業したくなりました)。(介護用品メーカー)
- 社長には「現場社長」と「組織運営社長」の2種類が存在する事に関して、とても納得いたしました。(デザイン事務所・代表)
- 伸び率の高い企業のコンサルだけをやる、という発想がおもしろい。コンサルしている会社から得られるノウハウが講演に結びついているので、それがさらに新しいアイデアになっていくのでしょう。(スポーツ用品メーカー・代表取締役)
- 経営者に必要な能力を3つ挙げられていて、とても分かりやすかったです。ビジネスモデルの分析のやり方は、様々な企業のケースを勉強する機会が多々あるので、その際に活用したいと思います。(一橋大学・学生)
ふつうのコンサルタントとは違う?! 石原明先生
石原先生とのお付き合いはもう5年くらいになります。あるセミナーでお話を伺ってから、大ファンになりました。ふつうのコンサルタントとは違う「視野の広さ」や「発想の奥深さ」、さらに「説得力抜群の語り口」に惹かれたのです。
ご著書も一通り拝読しておりますが、10年以上前に上梓されたデビュー作『成功曲線を描こう』は、石原先生の先見性が随所に発揮された名著です。「潜在意識」「タイムマネジメント」「アファメーション」など、その後の10年間ビジネス書のメーンストリームを飾ったキーワードがたくさん登場することに、驚かされます。